「下北半島の旅 薬研渓流遊歩道」4
ヒバの実験林や、
昔使われていた森林鉄道の
レールの跡を見に行こう。
川のせせらぎ
それどころじゃない!!
それは無理無理!
このトンネル、
なんか嫌だなぁーと思ったんだ
動物的感ってやつ。
でも、ここを通らないと
次の橋を渡って帰れないって言うし...
そんなに長くないと思って入ったら、
真っ暗で 暗闇の世界だった。
俺は、犬生で 初めて腰が抜けたんだ。
お父さんのバックに付いてた、
ペンライトのキーホルダーは
使い物にならず。
お母さんの携帯で照らし
少しは明るくなったのだが...
暗闇の中で、音を立てずに逃げて行く
たくさんのコウモリ。
お母さんは、俺をワシ掴みにして
全速力でトンネルを駆け抜けたんだ。
もう二度と、あのトンネルは通りたくない!
と思ったのだが…
次に渡って帰えるはずの
橋が壊れていたから
また、あのトンネルを
通らなければ ならなかった。
俺の腰は、また抜けた。